（TekuJP）- この記事では、イーロン・マスク氏の人工知能を搭載したチャットボット「Grok」の使い方をご紹介します。Grokは、情報検索、質問への回答、画像生成などを支援します。
Grok – イーロン・マスク氏がChatGPTに対抗するために開発したAIチャットボット
世界一の富豪であるイーロン・マスク氏は、かつて有名な人工知能（AI）搭載チャットボット「ChatGPT」を開発したOpenAI社の共同設立者でした。しかし、マスク氏がOpenAIを去った後、OpenAIがChatGPTをイーロン・マスク氏の意向に沿わない形で開発したため、マスク氏とOpenAIの関係は悪化しました。
OpenAIのやり方に不満を抱いたマスク氏は、2023年3月に競合する人工知能企業xAIを設立しました。そして2023年11月、xAIはチャットボット「Grok」を発表しました。
ChatGPTやClaude AI、Geminiなどの他のAI搭載チャットボットとは異なり、Grokは、イーロン・マスク氏が所有するソーシャルメディアX（旧Twitter）のユーザーが共有する公開コンテンツと大規模なデータベースに基づいてトレーニングされています。これにより、Grokはチャットボットのトレーニングに使用されたデータのみに限定されず、最新の情報に更新することができます。
Grokは、米国テネシー州メンフィス市に設置された世界最大のスーパーコンピューター「Colossus」によって運用されています。これにより、Grokはユーザーの質問に迅速に回答することができます。
また、Grokは他のAIチャットボットよりもユーモアがあり、「反抗的」な性格になるように設計されており、イーロン・マスク氏のスタイルを反映しています。
AIチャットボット「Grok」の使い方ガイド
Grokは、リリース当初、X（旧Twitter）のPremiumおよびPremium+サービスに加入しているユーザーのみが利用できました。料金はそれぞれ月額7ドルと14ドルです。
しかし、最近GrokはXの無料ユーザーにも開放されました。
無料版では、2時間に最大10個の質問をGrokに尋ねることができます。10個の質問にすべて回答した後、無料ユーザーはGrokを再び使用するために2時間待つ必要があります。または、X Premiumサービスに加入することで、待ち時間なしで使用できます。
無料アカウントの制限を使い切った場合は、別のウェブブラウザを起動し、新しいGmailまたはAppleアカウントでログインすることで、待ち時間なしでGrokを引き続き使用できます。
AIチャットボットGrokを使用するには、https://x.com/i/grok にアクセスしてください。
Grokの使い方は、ChatGPT、Gemini、Claude AIなどの他のAIチャットボットと同様で、ユーザーが質問を入力すると、チャットボットが回答を返します。日本語で質問を入力すれば、日本語で回答を得られます。
Grokは、単に回答を提示するだけでなく、ユーザーが自分でアクセスしてGrokの回答を検証できる情報源となるウェブサイトも共有します。
Grokを効果的に使用するには、以前の質問とは関係のない新しい質問をする場合は、右上隅にある「New Chat」アイコンをクリックしてください。
これにより、Grokがユーザーから提供された情報を混同することなく、より正確な回答を生成するのに役立ちます。
Grokで画像を生成する
質疑応答機能に加えて、Grokでは、テキストによる説明で画像を生成することもできます。Grokの画像生成能力は高く評価されており、高品質でリアルな、ユーザーの説明に忠実な画像を生成することができます。
この機能を使用するには、「～の画像を生成してください」というコマンドに続けて、Grokに生成してほしい画像の内容を入力します。
Grokは、1つのリクエストに対して4つの異なる画像を生成し、ユーザーはそこから選択できます。気に入らない場合は、Grokに新しい画像を再生成するように依頼できます。Grokが正確で要求に合った画像を生成できるように、ユーザーはできるだけ詳細な説明を入力する必要があります。
生成された画像が気に入った場合は、各画像の「…」ボタンをクリックし、「画像を保存」を選択してデバイスに画像を保存することができます。
注意点として、Grokが生成する画像は、AIによって生成された画像であることを示すために、画像の隅に「Grok」のラベルが付けられます。これは、ユーザーがこれらの画像をソーシャルメディアで共有する場合に備えたものです。
他のAIチャットボットと同様に、Grokはユーザーの質問に対して不正確な情報を提供する可能性があることに注意が必要です。
そのため、Grokはあくまでも仕事、学習、情報検索の補助ツールとして使用し、Grokが提供する情報を研究目的や情報の正確性が求められる作業に使用することは避けるべきです。
